
ONU、モデム、ルーターなどなど……、耳にするだけで「ややこしい!」ですよね。
しかし、嬉しいことに現在はONUだけ理解できていれば自然とモデムやルーターのことが分かってしまう仕組みになっています。
そう、まず結論からお伝えするとモデムは昔に使われていた装置で、今ではほとんど使われていません。
そして、ルーターはONUをサポートするための脇役(サブ)として存在しているため、ONUを押さえておけば難なく理解できてしまうからです。

当ページでは「ONU、モデム、ルーター」のことが以下の順番でスッキリわかるように説明していきます。
※2021年4月1日「総額表示」の義務付けに伴い、当ページの料金は税込みで記載しています。
ONU(光回線終端装置)とは?
まず、ONUはこのような装置です。
ちなみに、このONUは光ケーブルを受け取る装置のことで光回線終端装置と正式には言います。
では光ケーブルは何なのかというと、
上記のような形をしており、ケーブルというよりも糸のようなイメージです。ちなみに光回線の工事というと光ケーブルを引き込む工事がメインになります。
そして、わたしたちが高速インターネットを使うために必要な光信号を運んでくる役割をこの細い光ケーブルが果たします。
ですが、光信号が部屋まで届いてもインターネットを使えるようにはなりません。
そこで……
光信号を、私たちが利用できる形(インターネット)に変えてくれるのが「ONU」となります。
簡単にいうと、光ケーブルとONUがあればインターネットを利用することができるのです。
そう、実は混同されがちなモデムやルーターはインターネットを使い始めるうえでは使わなくても済むのです。
その証拠に、「光ケーブルとONUを繋ぐための工事」が光回線のサービスを申し込むと行われます。
光回線の工事内容が気になる人へ
光回線の工事内容はマンション(アパート)と一戸建てで異なり、それぞれ以下で確認することができます。

ONUだけは、モデムやルーターと混同しないように気をつけましょう!なぜなら、ONUはインターネットを使うための最高レベルの装置だからです!
ONUとは違う「モデム」って一体なに?
上記の「モデム」は光回線のインターネットが普及する前によく使われていた言葉です。
実は昔、光ケーブルを利用したインターネットが普及していなかったため、電話線を活用してインターネットを利用する方法がメインに使われていました。
しかし、電話線を活用してインターネットを利用するには、運ばれてくるアナログ信号を私たちがインターネットを使える形に変える必要があったのです。
そのときに「モデム」が必要とされていたということになります。(※現在でも一部の集合住宅ではVDSLモデムが利用されることもあります。)
つまり、
「モデム」がアナログ信号を、わたしたちが利用できる形(インターネット)に変えてくれる役割をしていたのです。

同じような話をONUの説明で聞いた気がするわ…。

そうなんです!実は昔の「電話線とモデム」は今でいう「光ケーブルとONU」と同じ立ち位置にあったのです。
ONUとモデムが混同されている理由は、過去にモデムを使ってインターネットを利用していた人たちが間違ってONUの事をモデムと呼んでいるからと言えます。
現在ではモデムを使うことはほとんどありません。なぜなら光回線のみを使った高速インターネットが主流となっているからです。
そういうわけで一般的には「ONU」だけを正確に押さえておけば解決だと言えるでしょう。

次に「ルーター」について解説していきます。
「ルーター」はONUにない機能をサポートする機器のこと
ルーターは主に無線( WiFi)でインターネットを利用することができるようにするための機器で、「無線LANルーター」や「WiFi(ワイファイ)ルーター」と呼ばれます。
※当ページでは統一して「WiFiルーター」と呼んでいきます。
また、WiFiを飛ばさずに有線のみで使用するルーターは単に「ルーター」と呼ばれます。
そして、さきほど「ONUだけでもインターネットは使える」とお伝えしましたが、それではWiFiを利用することができません。

なぜなら、ONUにはWiFiを飛ばす機能がないからです。
もしONUだけしかない場合は、1本の有線( LANケーブル)によるインターネット利用しかできないので「不便」になってしまうことがあると考えて頂ければわかりやすいと思います。
つまり、スマホやタブレット、ノートパソコンでインターネットを利用したい場合には一般的に有線ではなく、無線(WiFi)でインターネットを使うケースがほとんどです。(とくにスマホにLANケーブルを直接つなげようとするのは論外です)
ですので、WiFiルーターは、ONUにはない無線を飛ばす機能( WiFi)を使えるようにするために必要になるのです。

WiFiルーターは自分で準備しなければいけないのかしら?

はい、WiFi(ワイファイ)ルーターは基本的に自分で準備する必要があり、家電量販店などで販売されています。
au, docomo, SoftBankユーザーは各社の提供するインターネット(auひかり、ドコモ光、ソフトバンク光)を申し込むことで劇的に毎月の料金負担を軽くすることができます。
そして、セット割引を利用して申し込んだ人に関しては自分でWiFiルーターを用意する必要はありません。
というのも、携帯会社(KDDI、SoftBank、NTTdocomo)が元からWiFi機能搭載の機器を貸し出してくれる体制を整えているからです。
詳しくは、インターネット開通までの全手順&セット割引で得する選び方にて解説していますので確認してみてください。
ポイント:WiFiルーターはONUの設置工事が終わってから必要になる。
まずWiFiルーターが必要になるのは光回線の工事が終わって、ONUが設置されてからとなります。
※もちろん工事業者の方がONU設置までをしてくれます。

WiFiルーターを繋いで使い始めることができるのは、ONUが設置されてインターネットが開通した状態になってからです!
ちなみに上図のようにWiFiルーターはONUに繋げて使います。
「ONU設置 ⇒ WiFiルーター設置」という流れを頭に入れておきましょう。

両者の関係を簡単に言うと、
- 親:ONU(光回線終端装置)
- 子:WiFiルーター
となります。
WiFiルーターはあくまでも「ONUのサポート役」だと覚えておけば、見た目が似ていても混同しなくなるでしょう。
▼ WiFiルーターにはこんな機能も
ONUには有線(LANケーブル)の差込口が1つしかありません。
ですので有線でインターネットを利用したい人は、ONUだけだと1つのパソコンにしかインターネットを接続することができません。
その一方でWiFiルーターを使えば差込口(LANポートと呼ばれる)が増えます。
WiFiルーターはWiFi機能だけでなく、複数のパソコンでインターネットを繋ぐことができるようにする機能も持っているのです。(ルーターの中にハブと呼ばれるものが搭載されているためです。)
実は、ONUとWiFiルーターが合体したような「ホームゲートウェイ」もよく使われる
ONUとルーターが合体したような「ホームゲートウェイ」という装置もあります。
詳しくは上記の記事にて解説していますが、
- 複数のLANケーブルを接続することができる。
- WiFi(無線インターネット)が飛ばせるようになる機能もついている。
- ひかり電話を利用することができる。
といった感じに、ONUにプラスで機能が追加された装置だと考えてください。

例えばどういった状況でホームゲートウェイが設置されるの?

主に光電話という固定電話用のオプションを契約しているケースで設置されます。
さきほどもお伝えした通り、現在のインターネット契約の主流として「セット割引」を活用する方法があります。
この方法では基本的に自分でWiFiルーターを用意する必要はありません。
詳細は以下の記事で確認してみてください。
画像で分かる|光回線サービスで使うONUは主にこの2つ!

大手光回線は主に2つあり、どちらも違うONUを提供しています。サービスごとに、どのONUになるか確認しておきましょう。
ONUは主に2種類だけ!
ONUには主に以下の2種類があります。
- NTT系の光回線サービスで設置されるONU
- auひかりで設置されるONU
NTT系の光回線サービスで設置されるONUはコレ
まず、(光コラボレーションと呼ばれる)NTT系の光回線サービスは以下のサービスのことを言います。
ドコモ光、ソフトバンク光、OCN光、ビッグローブ光、So-net光プラス、@nifty光、DTI光、enひかり、楽天ひかり、AsahiNet光、IIJmioひかりなど。
これらのサービスを申し込んだ場合は、画像にある「NTT系光回線のONU」が工事で設置されます。
※「ネット + 電話」で契約した場合はホームゲートウェイの設置となります。
auひかりで設置されるONU
auひかりを申し込んだ場合、「auひかりのONU」が工事で設置されます。
⇒「ネット + 電話」で契約した場合はホームゲートウェイの設置となります。
※地方限定の光回線サービスについては割愛させて頂き、別途ページを設けて説明していく予定です。

どちらもONU(光回線終端装置)ですので、役割も全く同じです。
ONUやルーターを使う上で実際にかかる料金

ONUやWiFiルーターの料金を以下にまとめておきましたので、参考にしてみてください。
auひかりの場合
ONUの料金
auひかりを契約して工事が行われると、ONUも設置されます。
レンタル料金などはなく、無料で利用することが可能です。
WiFiルーターのレンタル料金について
WiFiルーターのレンタルは毎月550円で行うことが可能です。

レンタルすればWiFiルーターを買う必要がなくなり手間はなくなりますが、自分で購入した方が安く利用できるということも頭に入れておきましょう。
auユーザーは心配無用。WiFi機能が無料で使える!
auユーザーの人は「auスマートバリュー」というネットとスマホのセット割引を組むことが一般的になるかと思います。
その場合は、WiFiルーターを買う必要はありません。

なぜなら、ONUとWiFiルーターの機能を持ち合わせたホームゲートウェイを無料で利用することができるからです。

auスマホとauひかりをセットで利用する人にとっては嬉しいポイントね!
キャンペーンページ |
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ソフトバンク光の場合
ONUの料金
ソフトバンク光の工事が終わるとONUが設置されますが、別途の料金はかかりません。
WiFiルーターのレンタル料金について
ソフトバンク光ではWiFi機能を持った「光BBユニット」という機器を513円でレンタルすることが可能です。
しかし、WiFi機能を利用するためには追加で「WiFiマルチパック」というオプションに申し込む必要があります。

「WiFiマルチパック」は毎月1,089円もするので、WiFi機能を使うだけで合計1,602円もかかってしまいます…。
ソフトバンクユーザーは心配無用。WiFi機能が実質無料で使える!
ソフトバンクユーザーの人がソフトバンク光を申し込む場合には「おうち割 光セット」というスマホとネットのセット割引を活用されることが一般的です。
「おうち割 光セット」を適用するためには加入必須オプションがあるのですが、その中に「光BBユニット」「WiFiマルチパック」というオプションが入っています。
これはWiFiルーターと同じ機能が使えるようになるオプションなので嬉しいポイントです。
ですのでソフトバンクユーザーは実質的に無料でWiFi機能を利用することができることになります。

光BBユニットはソフトバンクユーザーにとって嬉しい特典です。
キャンペーンページ |
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ドコモ光の場合
ONUの料金
ドコモ光の回線工事をする際にONUを一緒に設置してくれます。
別途必要な料金は特にありません。
WiFiルーターのレンタル料金
ドコモ光を利用するなら「ドコモ光ルーター01」と呼ばれるドコモがサポートするWiFiルーターの利用ができますが、無料で用意してくれないため購入(約9,500円)する必要があります。
docomoユーザーなら心配無用。WiFiルーターが0円で使える!
上記でお伝えした通り、ドコモ光を申し込んでもWiFiルーターを用意してもらえるとは言えません。
しかし、キャンペーンページでドコモ光を申し込んでおけば12,000円相当のWiFiルーターを0円で使えるようになります。
もしドコモ光を申し込むなら損をしないためにもキャンペーンページを活用するようにしてください。
キャンペーンページ |
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