
ホームゲートウェイ、ONU、ルーターなどは形が似ていますが役割が違うのでややこしいですよね!
当ページではそんな中でも「ホームゲートウェイとは何なのか?」が分かるように解説していきます。
また、ONUとの違いや、どんな人がホームゲートウェイを使うことになるのか?使うべきなのか?もすぐに分かります。
当ページでは日本で最も多く利用されているNTT系の光回線サービスで使われるホームゲートウェイ、ONUについて解説していきます。
また、細かい疑問点は、当ページ最下部の【よくある質問と回答集】にて確認できます。
ホームゲートウェイとは? 主な機能も解説。
ホームゲートウェイとは一般的に、ひかり電話(固定電話&FAX)を使えるようにするための機器です。

じゃあ光回線の契約で「ひかり電話を利用する人は必ずホームゲートウェイを使う」ということかしら?

その通りです。しかし、ホームゲートウェイには他の機能も付いているのでそれら機能を使うためにレンタルする人もいます。
ホームゲートウェイが持つ機能は主に2つある。
ホームゲートウェイは、主にひかり電話を使えるようにするための機能がメインですが、他にも役立つ機能が主に2つあります。
それは、
- 複数のパソコンにインターネット繋げるためのルーター機能。
- 無線インターネット(WiFi)を飛ばすためのWiFi機能。
となります。
1.ルーター機能
ホームゲートウェイには4つのLAN差込口(LANポート)が搭載されています。
そのため、LANケーブルを合計で4本繋げることができ、4つの機器でインターネットを使えるようにすることができます。
2.WiFi機能
ホームゲートウェイにはLANカードという無線インターネット(WiFi)を飛ばすためのカード(無線LANカード)を差し込むことができるようになっています。
別途申し込みが必要となりますが、ホームゲートウェイを使って無線インターネット(WiFi)を飛ばすこともできるのです。

つまり、ホームゲートウェイは「WiFiルーター」と同等の役割も果たしてくれるのです。

なるほど。ホームゲートウェイを活用すればWiFiルーターを購入する必要がなくなるのね!
ホームゲートウェイは光回線の工事で設置してもらえる? ONUとの違いも解説。
光回線サービスを契約すると、開通工事が行われて光インターネットが開通します。
そして、その際にホームゲートウェイが設置される人、されない人が決まっています。
具体的に言うと、
- 「インターネットのみ」を契約した人はONUが設置される。
- 「インターネット + ひかり電話」を契約した人はホームゲートウェイが設置される。
となります。

ここではホームゲートウェイとONUの違いも踏まえながら解説していきます。
「インターネットのみを契約」した人は開通工事でONUが設置される
基本的に、光回線サービスでインターネットだけを使いたい!と思って申し込んだ人はONUという機器が設置されます(ネットのみの契約)。
ちなみにONU(光回線終端装置)とは、光ケーブルが送ってくれる光信号をわたしたちが利用できる形(インターネット)に変えてくれる装置のことです。
※光ケーブルは工事担当者が電柱(またはMDF室)からわたしたちの部屋まで引き込んでくれます。

じゃあ、光インターネットを使うためにはONUが必須の装置だということね!

その通りです!
「インターネット + ひかり電話」を契約した人は開通工事でホームゲートウェイが設置される
光回線サービスの申し込み時に、インターネットだけでなく、ひかり電話を契約した人はホームゲートウェイが設置されます。
なぜなら、ONUではなくホームゲートウェイでなければひかり電話が使えないからです。

でも、光ケーブルが送ってくれる信号をわたしたちが利用できる形にしてくれるのはONUなのよね?

その通りです。しかし安心してください。このケースで設置されるホームゲートウェイは、ONUの機能も内蔵された「ONU一体型ホームゲートウェイ」だからです。
ONUとホームゲートウェイの違い
機器の名称 | 機能 |
---|---|
ONU |
|
ONU一体型 ホームゲートウェイ |
|
※ホームゲートウェイは大きく分けて2種類ある
実はホームゲートウェイは大きく分けて以下の2種類があります。
- ONU一体型ホームゲートウェイ
- ホームゲートウェイ(ONUなし)
光回線サービスを申し込むとき、「ネット + ひかり電話」の契約をした人には、ONU一体型のホームゲートウェイが送られ、すでにONUを持っている人がホームゲートウェイをレンタル申し込みするとONUなしのホームゲートウェイが送られてくる傾向があります。
また、ONUなしのホームゲートウェイはONUのLANポートに繋げて使います。

つまり、ひかり電話を利用する人には(ONU一体型)ホームゲートウェイが設置されて、インターネットのみの人にはONUが設置されるのです。

なるほど。ONUはインターネットを使うために特化されているから無駄な機能がないシンプルな形だと言えそうね。

その通りです!そしてONUのLAN差込口は1つだけになりますが、基本的にWiFIルーターを接続するために使います。
※WiFiルーター: 無線インターネット(WiFi)を飛ばすことができる機器のこと。また、複数のLANポートも搭載されているので有線LAN接続も可能。

一方で、ホームゲートウェイはONUが持つ機能はもちろん、ひかり電話(固定電話・FAX)を使うための機能やWiFi機能が備わっているのね。

そうですね。ちなみに、ホームゲートウェイはONUよりも1.5倍ぐらいのサイズになるので少し場所を取ります。
ホームゲートウェイで無線LANカードを使いたい人は別途申し込みで可能に。
もし、インターネットのみを申し込んでONUが届き、「ホームゲートウェイが使いたい!」となった場合、別途申し込みをすれば送ってもらうことができます。
しかし、ホームゲートウェイでWiFiを使うのであれば、
- ホームゲートウェイ(450円/月※)
- 無線LANカード(100-300円/月※)
上記2つを有料レンタルしなければなりません。
一方で、インターネットと光電話を申し込んでホームゲートウェイが設置されているなら、
- 無線LANカード(100-300円/月※)
の料金だけでホームゲートウェイにてWiFiが使えるようになるのが一般的です。
※検討している人は料金に注意
ホームゲートウェイ・無線LANカードのレンタル料金はお申込みサービスや西・東日本によってバラつきがあります。
当ページでは書ききれないため詳細は割愛させていただきますが、「サービス名 + 無線LANカード」と検索して確認するようにしましょう。
例:「ドコモ光 無線LANカード」「ソフトバンク光 無線LANカード」
また、状況によってはホームゲートウェイの有無にかかわらずレンタル料金がかかります
ホームゲートウェイの活用をあまりおすすめできない理由
ここまでホームゲートウェイについて話してきましたが、
- ONUが届く人はONUを使うべき。
- ホームゲートウェイが届く人はホームゲートウェイを使うべき。
というのが正しいです。
ホームゲートウェイは必要に応じて届くものですので、無理にレンタルする必要はありません。

工事担当者が設置してくれる機器を使いましょう!
また、WiFi機能に関してですが、正直なところホームゲートウェイの無線LANカードを利用するのはあまりおすすめできません。
なぜなら、オプションサービスをつけてレンタルするよりも、WiFiルーターを購入した方が手っ取り早い上にお得だからです。
ちなみに光回線サービスをまだ契約していない人は申し込み特典のキャッシュバックを活用することでWiFiルーターを実質無料で手に入れることができます。
また、docomo, au, SoftBankユーザーであればWiFi機能のついた機器を実質0円でレンタルすることができます。
docomo, au, SoftBankユーザーの方へ。
実は、大手携帯会社ではそれぞれ自社ユーザーに向けた光回線サービスが独自に運営されています。
携帯会社 | 光回線サービス |
---|---|
docomo | ドコモ光 |
au | auひかり |
SoftBank | ソフトバンク光 |
携帯会社に合わせて光回線サービスを選ぶだけで、「セット割引」が使えるので他社より料金が安くなるのはもちろんですが、
さらにWiFi機能の付いた機器も実質0円で貸し出してくれることになっています。
また、現在主流になってきている「IPv6 IPoE」と呼ばれる次世代インターネット接続方式が実質無料で簡単に利用できるようにしてくれるので、Webページの読み込み速度の遅延解消につながります。
詳しくは以下にて解説していますが、まだ知らない人は必ず確認しておきましょう。

携帯会社に合わせて光回線サービスを申し込むと、安さはもちろん、ややこしいWiFi周りの機器などは全て最適な形で提供してくれる時代になっています!
【よくある質問と回答集】ホームゲートウェイに関する疑問がサクッと解決

最後にホームゲートウェイに関するよくある疑問を解決しておきます!
Q. ホームゲートウェイにWiFiルーターを接続して使うことはできますか?

可能です。
また、接続図は以下のようになります。
光コンセント → ホームゲートウェイ → LANケーブル → WiFiルーター(正式名:無線LANルーター)
Q. ホームゲートウェイのWiFiが弱いのですが、対策方法はありますか?

そんなときは、
- 無線LAN中継器
- WiFiルーター
のいずれかを利用することで解決できます。
ホームゲートウェイでレンタルできる無線LANカードを使っていると、どうしても目当ての部屋までうまく電波が届かないことがありますよね。
もし、無線LANカードを継続利用したいのなら、上記のように無線LAN中継器を使って電波が届くエリアを拡大しましょう。
一方で、そこまで家が広いわけでもないし無線LAN中継器は…と感じるなら、WiFiルーターを購入しましょう。
かといってどのWiFIルーターを選んでも良いというわけではありません。
WiFIルーターは製品によって対応する間取りが異なる(電波の強度が違う)ため、必ずお住まいの間取りにあったものを購入するようにしましょう。
またWiFiルーターはホームゲートウェイに接続して使えます。
(例:ホームゲートウェイ → LANケーブル → WiFiルーター)
※無線LANカードが不要になったらオプションの解約を忘れないようにしてください。
Q. ONUについてもう少し詳しく知りたい。

ONU(光回線終端装置)については上記にてわかりやすく解説しています。
また、上記の記事ではONUやモデム、WiFiルーターの違いも確認できます。
ホームゲートウェイの話と繋がりますので気になる人はご覧ください。
Q. ホームゲートウェイと繋がっているコンセントは何ですか?

「光コンセント」と呼ばれるコンセントのことで、部屋まで引き込んだ光ケーブルを固定するために存在しています。