
あなたは光コンセントについて調べても疑問を解決できずに迷っているのではないでしょうか?
というのも光コンセントに関する情報が整理してまとめられていないことが原因なので仕方がないのです。
当記事ではあなたの状況に合わせてピンポイントで光コンセントに関する疑問や悩みを解決することができるようになっています。

光コンセントについて全く分からない人は1〜3の項目を順番に確認することで理解が深まる構成になっています。
1.光コンセントとは?≪実際の画像と見分け方≫

まずは、絶対に知っておくべきポイントをサクッと確認していきましょう。
光コンセントは何に使われる?
光コンセントは「光回線のインターネット」を利用可能にするためのコンセントです。
つまり、「光コンセントがある部屋=光回線が部屋まで繋がっている=光回線の設備がすでに工事されている」と考えてください。
【注意!】
光コンセントが部屋にあったとしても、すぐに線を挿して使えるわけではありません!
この内容は後述しています。このまま読み進めていきましょう。
光コンセントの種類と見た目(実際の写真)
光コンセントは壁にくっついているタイプと、壁からケーブルで繋がれているタイプがあります。
壁にくっついているタイプ(一体型タイプ)
※光コンセントの設置工事の際に、「配管」からの引き込み工事が行われている場合は「壁にくっついている光コンセント」になることが多いです。
壁からケーブルで繋がれているタイプ(分離型タイプ)
※光コンセントの設置工事の際に、「エアコンダクト」や「壁にあけた穴」からの引き込み工事が行われている場合は「ケーブルで繋がれているタイプ」になることが多いです。

壁についているか、壁からケーブルで繋がれているかで機能が違うのかしら?

どちらのタイプであっても機能や使い道は全く変わらないので気にする必要はありません。
光コンセントが設置されている場所と見分け方

次に、光コンセントの「設置場所と見分け方」を見ていきましょう。

私の部屋にもあるかしら…?
1.コンセントと一緒になって設置されているケースが多い!

まず、光コンセントは画像のように、情報コンセント(テレビ線や電話線をつなぐところ)やコンセントと一緒になっているケースが多いので確認してみましょう。
2.コンセントと一緒になっていない場合もある
上記の画像のように、コンセントとは離れて単独で違う場所に設置されているケースもあります。

この場合はエアコン付近や真下にある確率が高いです。
なぜなら、エアコンのダクト(管)から光回線が引き込まれ、光コンセントが設置される工事もよく行われているからです。
※ややこしい差込口と光コンセントの見分け方
最終確認として以下の文字が入っていることを確かめてみてください。
光コンセントであれば必ず
- 「光」
- 「光コンセントSC」
└ SCとは光ファイバーのコネクタ形状の規格です。
という文字が差込口の近くに書いているためすぐに見分けることが可能です。

「LAN」「CAT〇〇」「TEL」と書いている差込口もあったけれど、これは違うのかしら?

それは違いますね!必ず「光」と書かれていますので、注意して確認しましょう!
2.光コンセントがある場合はどうなる?

光コンセントがあったらすぐにインターネットが使えるのかしら?

いいえ。光コンセントがある場合でも、即日&無料でインターネットを使えるようにはなりません。
申し込みをして初めて光回線のインターネットが使えるようになります。
光コンセントを使い始めるには、 契約後に送られてくる機器(ONU)が必要になります。

「光コンセントがある=光回線が部屋まで来ている」というのは事実です。

しかし、インターネットを使い始めるには契約が絶対に必要になるということを忘れずに覚えておきましょう。
じゃあ光コンセントがある場合に得られるメリットって?

それは、工事担当者による工事が必要なくなることです。

その場合、具体的にどのようなことがメリットになるのかしら?

工事費がお得になる上、工事にかかる時間もありません。なぜなら契約上では「無派遣工事」というものになるからです。

なんだか簡単にインターネットが使えるようになりそうだわ…!

そうなんです。光コンセントがあって無派遣工事になると通常よりも安くお得にインターネットが使えるようになるのです。
光コンセントがある場合に得られるメリットは以下の通りです。
- 光回線の引き込み工事が不要。
- 工事に立ち会う必要がなくなる。
- 本来かかる15,000円~24,000円の工事費がたったの2,000円になる。(NTT系の光回線のみ)
- インターネットを使い始めるまでにかかる期間が短くなる。

光コンセントが部屋にある場合はお得なメリットが多くあるため本当にラッキーだと言えます。でも1つだけ注意点があるのです。
【注意】光コンセントが役に立つのはNTT系の光回線サービスのみ!
光コンセントで一番のメリットとなる「工事費2,000円のみ」は、NTT系の光回線サービスの契約をした場合のみとなります。
代表的な例を挙げると、光コンセントが役に立つのはソフトバンク光、ドコモ光となります。

ですので、NTT系の光回線サービス以外では光コンセントを最大限に活かすことはできません。
※もちろん工事費無料キャンペーンを行っているサービスでは光コンセントの有無にかかわらず工事費を負担せずに済みます。(例:auひかり)
光コンセントを活用できない具体的な例はというと、地方の電力会社が提供する光回線サービスやケーブルテレビのインターネットを申し込んだ場合となります。
ですので、光コンセントを最大限に活用するには選ぶサービスが一番大切になるのです。

もし光コンセントがあるのなら、ぜひNTT系の光回線サービスを申し込んで確実にメリットを受けることがおすすめです。

NTT系の光回線って具体的にどのサービスのことかしら?

光コンセントを活用することができるNTT系の光回線サービスは主に以下の通りです。
NTT系の主な光回線サービス

ちなみに、以下のような電力系のサービスやauひかりでは光コンセントを活用することは基本的にできません。
電力系のサービス(基本的に光コンセントを活用することができない)
auひかり(基本的に光コンセントを活用することができない)
サービス名 提供エリア 備考 auひかり 47都道府県 KDDIが運営するauひかりは提携している電力会社系列の光回線を使うことが一般的ですが、NTT系列の光回線を使うこともあります。 しかし、auひかりは元から工事費が実質無料になるキャンペーンを1年を通して行っています。
つまり、光コンセントがある場合でも、ない場合でも、工事費を無料にして利用することができるサービスといえます。

なるほど。それじゃあNTT系の光回線サービスを申し込んだ方が光コンセントのメリットを最大限に活かすことができるのね。

その通りです!NTT系の光回線サービス以外の場合は、光コンセントがあったとしても工事担当者による工事(派遣工事)が行われるのです。
3.光コンセントがない場合はどうなる?

光回線の引き込み工事(光コンセントの設置工事)が必要になります。
※光コンセントは物件の共有設備や電柱とつながるもので、自分で設置することはできません。
とはいっても、実際の現状から言うと、大多数の人が契約時に光回線の引き込み工事をしてもらっています。
逆に、光コンセントがもとからあるケースは珍しいので、なくても心配する必要はありません。

また、光コンセントがない場合でもキャンペーン特典さえ受け取っておけば、だれでも工事費を無料にすることができます。

なるほど! 工事費が無料になるのは安心だわ! 工事内容も確認しておくと、なお良いわね。
できる限りの契約特典を活用して光回線をお得に開通させることは忘れないようにしましょう。
【退去時に】光コンセントの撤去工事は必要?工事費は?
光コンセントの撤去工事について悩むのは、賃貸アパートやマンションなどの集合住宅に住んでいる人です。
なぜなら「原状回復(元通りに)」が賃貸のアパートを退去する際の原則と言われているからです。

ということは、光回線を解約するときや、賃貸を退去するときには光コンセントを撤去しなければならないの…?

実は結論から言うと、賃貸アパート・マンションを退去するときやサービスを解約するときは光コンセントを撤去する必要は基本的にありません。

「原状回復(元通りに)」が原則なのにどうしてかしら…。
どうして撤去工事をしなくてもいいの?
アパート・マンションの管理会社や大家さんは光回線のインターネットに関して前向きなことが多いため、撤去工事は基本的に必要ありません。
その根拠として、賃貸マンションやアパートには 光回線の設備(MDF室内)があらかじめ備え付けられていることが多いことが挙げられます。

つまり、光回線を使うための設備自体は管理会社や大家さんが用意してくれているものであるため、撤去工事をする必要がないのです。
賃貸マンション・アパートにおける光回線の工事については≪光回線の工事が全て分かる≫ 気になる内容・費用・時間から許可の取り方まで漏れなく解説!にて説明しています。
また、光コンセントを撤去しなくても良い理由として、次に引っ越してくる人の工事の手間を省くといったことも挙げられます。

次に住む人が光回線のインターネットをスムーズに使えるようにしてくれているのね。
これらのことを踏まえれば、賃貸マンションやアパートで光コンセントを撤去する必要は基本的にないのです。

とはいっても中には例外もありますので以下を確認しておきましょう。
※光コンセント(光回線)の撤去工事が必要になるケース
個別に光回線を導入しているケース(ファミリータイプで契約しているケース)では光コンセントの撤去工事が必要になりやすいです。
しかし、マンションやアパートに住んでいる人はほとんどの場合がマンションタイプでの光回線導入になっており、撤去工事が必要なケースはほとんどありません。

「マンションタイプの契約」になっていれば基本的に問題ないということかしら?

その通りです!
以下より、撤去工事が必要になりがちなケースを確認しておきましょう。
その1:「撤去してください」と引越し手続きや解約の際に管理会社から言われた場合
引っ越し手続きをするときや、解約時に管理会社から「撤去してください。」と言われた場合には撤去が必要になります。

管理会社に「撤去工事が必要かどうか?」を、引っ越し手続きや解約をするときに必ず聞いておきましょう。
その2:「撤去工事が必要な物件です」とオペレーターから言われることもある。
光回線サービスを解約手続き・引っ越し手続きを行う際には、必ずサービス側のオペレーターから撤去工事に関する説明があります。
そして撤去工事の案内は以下のように行われます。
「撤去工事が必要かどうか確認しますので、もし必要となった場合には工事業者の方から(1週間以内に)ご連絡を差し上げます。」
「もし工事業者から連絡が無いようであれば、撤去工事は必要ありません。」
そして、「撤去工事が必要な物件」としてアパートやマンション自体が登録されている場合、工事業者から撤去工事に関する連絡が来る流れとなります。

撤去工事が必要になった場合は、光回線サービスのオペレーターの指示通りにすればOKです。
光コンセントの撤去が必要な場合の注意事項2つ
1 引越しの場合…
もし、撤去が必要かどうかを確認せず、正しく対処していない場合は、
「この光コンセントはどうして撤去していないのですか?」と、引っ越しの立ち合い日に言われることがあります。
その場合、撤去工事まで立ち合い日が延長されてしまい、延長した分の日割り家賃も支払わなければならないことになってしまう可能性があります。

撤去工事日が延長される上に、日割りの家賃が必要だなんて…それは困るわね…。

引っ越しの際には事前に撤去が必要かどうかを確認するようにすれば問題は起こらないと言えるでしょう。
2 光コンセントを自分で外さない!

光コンセントの外し方は自分で調べる必要は一切ありません。
工事業者が全て行ってくれますのでくれぐれも自分で取り外さないようにしましょう。
なぜかというと、光コンセントはマンションにある光回線の設備(MDF室)や、電柱と繋がっています。
光コンセントを取り外しただけでは、ただカバーが外れるだけで撤去をできたことになりません。
あとあと問題になってくることもありますので、必ず「自分で光コンセントを撤去する・外す」ということはやめておきましょう。
光コンセントの撤去工事費はかかる?
光コンセントの撤去工事費が必要になるかは、下記の通り、契約している光回線サービスによって異なります。
- NTT系の光回線サービスの場合は撤去工事費は無料
- auひかり「ホームタイプ」の場合は撤去工事費が28,800円
NTT系の光回線サービスは主に以下の通りです。
フレッツ光、ドコモ光、ソフトバンク光、ビッグローブ光、@nifty光、So-net光プラス、OCN光など
auひかりや地域限定の光回線サービス以外はNTT系の光回線となります。
つまり、これらNTT系の光回線サービスの場合は撤去工事費は基本的にかかりません。

しかし、auひかりの場合は注意が必要です。
auひかりの撤去工事費について
auひかりは、ホームタイプの場合のみ、解約時に28,800円の撤去工事費が必ずかかります。
2018年2月に発表されたauひかりの撤去工事費に関するお知らせが以下の通りです。
2018年3月1日以降にauひかりホーム、または高速サービス(10ギガ・5ギガ)をお申し込みのお客さまは、解約時に引込設備の撤去工事をKDDIが行い、撤去工事費28,800円がかかります。なお、お客さまのご都合により撤去工事ができない場合は、設備が残ることにより発生する維持費相当をお支払いただきます。
わかりやすくいうと、2018年3月1日以降にauひかりのホームタイプを申し込んだ人は、解約時の撤去工事が必要になるということです。
そして、それに伴い28,800円の撤去工事費用の支払いも義務化されているのです。
ちなみに、auひかり「マンションタイプ」の場合は、設置した光コンセントは基本的に残置となるため、解約時の撤去工事は無く、撤去工事費も発生しません。

auひかりの撤去工事費は、
- マンションタイプでは、かからない。
- ホームタイプでは、28,800円かかる。
と、覚えておきましょう。
引っ越し予定の人が撤去工事で困った実際の例
以前、光コンセントの撤去工事のせいで引っ越しの際に大金を払うことになってしまったお客さんがいました。
その方は「撤去工事が必要な物件」として登録されているマンションに住んでいたのです。
ですので、光回線サービスの解約時に「撤去工事が必要となります」と言われてしまいました。
ここまでは良かったのですが、なんと撤去工事日の日程が引っ越し予定日よりも遅かったのです。
そこで、光回線サービスや管理会社に連絡をしたものの、撤去工事日は決定しているので早めることはできないとのこと…。

つまり、撤去工事日のために引っ越し予定日(退去日)を延長しなければならなかったのです…。
引っ越し予定日は月末に指定していたため、翌月の日割り家賃10,000円を支払わなければいけないことになりました。
幸い、NTT系の光回線サービスを利用していたので、撤去工事費はかかりませんでしたが…。

こういったハプニングを起こさないためにも、光回線の解約や引っ越し手続きは1ヶ月前には必ず行っておきましょう。
【豆知識】光コンセントのケーブルは延長できる?販売先は?
「光コンセントと機器( ONU、もしくは ホームゲートウェイ)を繋ぐための「光ケーブルが」が短くて使いづらい…」
そんな時に役立つのが「光ファイバー延長ケーブル」です。
N-hilfe 光ファイバー 延長ケーブル sc-sc (白 10m)
既存の短い光ケーブルと取り換えるだけで使えるようになり、ケーブルの長さも10m, 15m, 20m, 30mの4種類からお好みに合わせて選ぶことができます。

これならONUやホームゲートウェイの設置場所の範囲が広がるわね!

その通りです。大手通販サイト「Amazon」ではレビューも非常に良く、安心して利用することができると言えるでしょう。
どのサービスで使える?
基本的に、今主流の光回線サービス(FTTH)であればどのサービスでも利用可能です。
というのも、サービスによって使われる光ケーブルは基本的に同じだからです。
(具体的には、ドコモ光、ソフトバンク光などといったNTT系やauひかり、電力会社系の光回線サービスなど)
それでも「少し不安だ」という人はAmazonのレビューをご覧になられてください。自分と同じ状況の人を見つけることができるでしょう。
サービス運営会社に依頼すると高い工事費がかかるので注意
自分で延長するのが怖いな。と思われる人もいるかもしれませんが、光ケーブルの延長ぐらいであればチャレンジしてみることをおすすめします。
というのも、サービス側に工事の依頼をするとかなり高額なコストがかかってしまうからです。
サービス名 | 追加工事の種類 | 追加工事費 |
---|---|---|
auひかり | 光コンセント/ONU移設 | 12,000円+訪問費3,600円 |
ケーブル敷設(10mまで) | 7,800円+訪問費3,600円 | |
ドコモ光 | 光コンセント/機器の移設+ケーブル延長 | マンション:14,000円+手数料2,000円 一戸建て:17,000円+手数料2,000円 |
ケーブル延長のみ ※ | 11,000円+訪問費4,500円 | |
ソフトバンク光 | 受け付けていない |
※ ドコモ光の「ケーブル延長のみ」は、NTT西日本/東日本が請け負う工事となります。
光ケーブルの接続方法と注意点
基本的には既存の光ケーブルと入れ替えるだけとなりますが、以下を参考にしてください。
(または、光ケーブルの購入ページに記載されている接続方法をご覧ください。)
接続方法
- 光ケーブルの片方を光コンセントに接続する。
- 光ケーブルのもう片方を機器(ONUまたはホームゲートウェイ)に接続する
※注意点
- 絶対に光コンセントや光ケーブルの中を覗き込まないようにしてください。
- 光ケーブルは繊細なので激しく折り曲げないでください。(破損します)
- 光ケーブルを分解しないでください(工事業者間では「光ケーブルが指に刺さると激痛が走る」という話があります)