
サイバーホームは「申し込み不要」「開通工事なし」でインターネットを利用し始めることができる魅力的なサービスですね。
設備が導入されているマンションなら難しい手続きなしで入居後すぐに利用できるため、ネット初心者さんも安心です。
しかし、実際の口コミや評判を調査してみたところ、速度が遅いなどの悪い評判も見つかりました。
当ページでは、
- サイバーホームってどんなサービス?
- 速度が遅いって本当…?
- サイバーホームのデメリットは?
- 実際に利用している人の口コミ・評判が知りたい!
- 他の回線は契約できる?
といった疑問を解決できるよう、サイバーホームに関して知っておくべきことを1からまとめて解説していきます。

読み終わる頃にはお住まいのマンションで利用できる最適なネット契約を再確認できるでしょう。
サイバーホームとは?
サイバーホームは株式会社ファミリーネットジャパンが提供している全戸一括型のインターネットサービスです。
全戸一括型とは、マンション内で同じインターネットサービス(ここでは、サイバーホーム)が利用できる仕組みのことをいいます。

マンションの管理組合が各部屋のネット契約を代行してくれているようなイメージになります。
つまり、サイバーホームが導入されているマンションに住むと、個別でネットを契約しなくても、入居後すぐにインターネットが使えるのです。
※一般的なマンションの場合は、入居者が個別でインターネットを契約する必要があります。=直接申込み型
サイバーホームは全戸一括型マンションISPシェアで2位
実は、全戸一括型のインターネットサービスの中で、サイバーホーム(ファミリーネットジャパン)はシェア2位を誇っています。
サービスを開始した2000年~2022年3月現在までで、日本全国約53万戸の集合住宅※に提供しています。
※ 不動産大手の株式会社大京が提供する「ライオンズマンション」などに導入されていることが多いです。
サイバーホームの料金はいくら?無料で使える?
サイバーホームのネット料金は基本的に無料です。
実際に、サイバーホーム導入済みのマンションを紹介するページ(不動産のお部屋探しのページ)には以下のように記載されています。
- プロバイダー契約料・通信料不要(サイバーホーム)
- サイバーホーム使用料不要
- インターネット使用料無料(サイバーホーム)
ただ、ネット料金としての請求はない場合でも、実際には毎月支払うマンションの管理費に含まれていることが一般的です。

つまり、「無料」と書かれていても、実質的には管理費の一部として支払っていることになります。
サイバーホームの速度が遅いって本当…?口コミ・評判を調査した結果。

サイバーホームを実際に利用している人の速度に関する口コミ・評判を確認していきましょう。
速い速度で利用できているという声
心配してたサイバーホームも前の家よりはるかに速度早かった。疑ってごめん
— そら (@cherie_leau_) February 25, 2021
サイバーホームあんまり評判よくないわりにうちでは速度出るんだよな
— 栄斗7歳 (@eieito) September 2, 2020
速度が遅くて不満な声
tiktokやTwitterがローディングされないから回線測ったら、これは草。ファミリーネットジャパンはまじごみ、、、ふぉとなのpingも昼でさえ80あるし pic.twitter.com/AsdF6XiEL4
— ゆー (@ame_yu123) April 15, 2021
サイバーホーム、遅い。使えない。
そして、問い合わせの対応も類をみないほど雑い。
さすが盗電の子会社— KarinoUme (@ume_karino) April 21, 2021
Apexやったら赤マーク二つクソラグすぎて発狂してサイバーホーム馬鹿すぎだろと思ってたから案の定これ pic.twitter.com/qhbo76scG6
— SHIROパンダ セカイ (@animusLive) July 21, 2020
サイバーホーム(ファミリーネットジャパン)はどうなんでしょうか。酷いと1Mbpsしけでないときありますが…🥵
アパートやマンションによっては評価がいいんですがね。
— れーもん閣下 (@KimagureBlog60) May 23, 2020
ネットが切れる・繋がらないという声
え、ちょっとマジで繋がらない…サイバーホームなんなの
— おへんろ (@ohenro_3) October 3, 2022
急にネットが繋がらなくなった、サイバーホームやる気あんのか
— まこちゃん (@makochan1209) March 6, 2021
口コミ・評判を調査した結果、速度が速いという声は少なく、遅いという声が多いと感じました。

遅いという声が多いのは心配だわ…。
速度が遅いと言われる理由はサイバーホームの仕組みにあった。
サイバーホームでは主にLAN配線方式と呼ばれる仕組みを採用しています。
LAN配線方式は、光ケーブル(光回線)とLANケーブルを組み合わせて利用する接続方式のことです。
マンションの共用部までは光ケーブルが繋がっています。
しかし、共用部からはLANケーブルによって分岐(シェア)しているのです。
※光配線方式の場合は部屋まで直接光ケーブルが繋がっています。
そのため、マンション内で同じ時間帯に、
- 多くの住人がネットを利用している
- 大容量の通信をしている住人がいる
という状況の場合、速度が遅いと感じやすくなります。

じゃあ、サイバーホームでは動画の視聴やオンラインゲームの利用は快適にできないのかしら…。

できないわけではありませんが、光配線方式の場合と比べると支障がでる可能性が高いと言えます。
ちなみに、ネットの利用者が多い時間帯(18時~23時頃)は特に速度が遅くなりやすいので注意が必要です。
![]()
ISP9社のブロードバンド契約者の時間帯別ダウンロードトラヒックの一週間の推移をみると、ピークの時間帯はいずれの曜日も21時から23時にある。また、土曜日、日曜日は日中時間帯の利用も多い。
※ サイバーホームの配線方式について
物件によっては、光配線方式(最大1Gbps)やVDSL方式(最大100Mbps)を採用している場合もあります。
お住まいの物件がどの配線方式を採用しているか気になる場合は管理会社に問い合わせてみましょう。
サイバーホームの4つのメリットとは?
- 自宅でネットが使い放題で利用できる。
- 申し込み不要で、すぐにインターネットが使える。
- 固定電話の利用も可能。
- オプションサービスが充実している。

以下より順番に確認していきましょう。
メリット1.自宅でネットが使い放題で利用できる。
サイバーホームは月々使える通信量に制限がないインターネットサービスです。
自宅でいつでも使い放題のネット利用が可能になるため、スマホの通信量節約にも繋がります。
※WiFiを利用するにはWi-Fiルーターを準備する必要があります。(詳しくは後述しています。)
メリット2.工事不要で、すぐにインターネットが使える。
サイバーホームは基本的に工事無しで入居後すぐにインターネット利用を始めることができます。
接続方法は非常に簡単で、部屋内の情報コンセントにあるLANの差込口に LANケーブルを挿し込むだけです。
なお、LANケーブルは自分で準備しておく必要があります。

Amazonなどの通販サイトや家電量販店にて事前に購入しておくようにしましょう。(約1,000円)
※上記はLAN配線方式の場合の接続方法です。
物件によっては「VDSL方式」となる場合もあります。その場合、お部屋の設備として設置されている「VDSLアダプタ」の接続設定を行う必要があります。
詳しい接続方法については以下のページにてご確認ください。
インターネット接続方法(VDSL方式)
メリット3.固定電話の利用も可能。
サイバーホームでは固定電話(IP電話)も利用することができます。
なお、初期費用は550円で、利用できる電話番号は市外局番ではなく「050」の番号です。
サイバーホームIPフォン (月額料金) |
|
---|---|
基本料 | 308円 |
TAレンタル料※ | 418円 |
※TAレンタル料:IP電話を利用するために必要となる「IPフォンTA(ターミナルアダプター)」のレンタル料金

毎月726円+通話料で利用することができます。
メリット4.オプションサービスが充実している。
実は、サイバーホームでインターネットを利用すると以下のようなサービスも同時に利用することができます。
- メールサービス
「****@●●.cyberhome.ne.jp」のアドレスが使える。 - セキュリティサービス(一部有料)
セキュリティソフトが使える。 - eコンシェルジュ(有料)
ネットの接続サポートなどが利用できる。 - 優待・提携サービス
旅行やレジャーなどのサービスを会員価格で利用できる。 - 入居者専用ページ
近隣施設の情報などがわかるマンション専用ページの提供。 - ホームページサービス
1住戸に1つホームページが持てる。

サイバーホームを利用し始めてから、必要であれば活用してみるとよいでしょう。
- 自宅でネットが使い放題で利用できる。
- 工事不要で、すぐにインターネットが使える。
(LANケーブルの準備は必要。) - 固定電話(IP電話)の利用も可能。
- オプションサービスが充実している。
(ネットの接続設定サポートなど)
サイバーホームで知っておくべき3つのデメリットとは?
- WiFiを利用するには機器の準備・設定が必要。
- 通信速度が遅くなりやすい。
- 別回線の導入は難しいケースが多い。

3つのデメリットを順番に確認していきましょう。
デメリット1.WiFiを利用するには機器の準備・設定が必要。
サイバーホームでWiFiを利用するには、Wi-Fiルーターを購入する必要があります。

WiFiルーターはレンタルできないのかしら?

はい。レンタルは無いので、自分で準備する必要があります。
LAN配線方式の場合の接続方法
部屋内の情報コンセントにあるLANの差込口に LANケーブルを挿し込んで、Wi-Fiルーターに接続すると無線でインターネットが利用できます。
※WiFiルーターの設定についてはメーカーによって異なるのでここでは割愛させていただきます。詳しくは取扱説明書を確認しましょう。
デメリット2.通信速度が遅くなりやすい。
サイバーホームと他社ネット回線の最大速度を比較した結果、サイバーホームは圧倒的に遅いことがわかります。
サービス | 最大速度 (ダウンロード速度) |
---|---|
サイバーホーム (LAN配線方式) |
100Mbps~※ |
光回線 | 1Gbps~ |
ホームルーター (ドコモhome5G) |
1.7Gbps (5G通信:4.2Gbps) |
ポケットWiFi (WiMAX+5G) |
2.7Gbps |
※最大速度は物件によって異なる場合があります。

工事不要で使えるホームルーターやポケットWiFiでさえも、サイバーホームより圧倒的に速いのです。

じゃあもし、サイバーホームが遅くて使いものにならなかったら、他の回線は使えるのかしら…
デメリット3.別回線の導入は難しいケースが多い。
サイバーホームで遅く感じた場合、「光回線サービス(最大1Gbps~)などの別回線を利用したい!」という人もいらっしゃるかと思います。
しかし、サイバーホームが利用できるマンションで個別に回線を契約するのは難しいケースが多いです。
なぜなら、すでに全戸一括型のインターネット設備がマンション内に導入されているため、新たな設備の導入はマンションオーナーに断られる可能性が高いからです。
なお、もしお住まいが1~3階であれば個別に電柱から光回線を引き込むこと(ファミリータイプ)も不可能ではありません。
ただし、以下のような手間やリスクがあることを認識しておくべきです。
- 事前に外壁へのビス留めや穴あけを許可してもらう必要がある。
- 退去時に撤去工事をする必要がある。
- 通常のマンションタイプと比べて料金が高くなる。(約5~6,000円)
※ もし、どうしても光回線を利用したい場合はお住まいの物件の管理会社に問い合わせて確認するようにしましょう。
※ 他回線を検討するなら、工事不要のサービスを選ぼう!
インターネットサービスにはお住まいの環境問わず、開通工事無しですぐにネット環境を整えることができる、
- ホームルーター
- ポケットWiFi
といったサービスもあります。
例えば、WiFi利用は自宅が主だという人は、コンセントに挿すだけで使えるホームルーターを選ぶのがおすすめです。
一方で、外出先でもWiFiを利用したいという人は、ポケットWiFiを選ぶと良いでしょう。
種類 | 特徴 |
---|---|
![]() ホームルーター ( ドコモ home5G ) |
|
![]() ポケットWiFi ( WiMAX+5G ![]() |
|
もし、サイバーホームが遅いと感じるようであれば、上記のような工事不要のインターネットを利用することで悩みを解決できるでしょう。
- WiFiを利用するには機器の準備・設定が必要。
※Wi-Fiルーターのレンタルは無い。 - 通信速度が遅くなりやすい。
(最大100Mbps) - 別回線の導入は難しいケースが多い。
⇒ 工事不要のインターネットを利用しよう!
サイバーホームでインターネットの利用を始める方法
サイバーホームが利用できるマンションにお住まいの人は、申し込みの必要なしでインターネットを利用し始めることができます。

ここではLAN配線方式の場合の接続方法をまとめておきます。
※ LAN配線方式以外の利用方法については以下のヘルプデスクに問い合わせるようにしましょう。
ヘルプデスク
電話番号:0120-318-406
受付時間:9:00〜22:00(年中無休)
有線接続でインターネットを利用したい人
- LANの差込口を探す
(部屋内の情報コンセント) - LANケーブルを挿し込む
(事前に準備しておく必要あり) - ネットを利用したい機器を接続する
(パソコンやゲーム機など)
上記1~3の手順で接続することでインターネットが利用できます。
※詳しい接続方法は以下の動画で確認することができます。
無線(WiFi)接続でインターネットを利用したい人
- LANの差込口を探す
(部屋内の情報コンセント) - LANケーブルを挿し込む
(事前に準備しておく必要あり) - WiFiルーターを接続する
(事前に準備しておく必要あり)
上記1~3の手順で接続することでインターネットが利用できます。
※詳しい接続方法は以下の動画で確認することができます。
まとめ
サイバーホームは申し込み不要で入居後すぐにインターネットを利用することができる便利なサービスです。
ただ、LAN配線方式を採用していることから、物件によっては最大速度が遅くなる場合もあります。(最大100Mbps)
また、マンション内で回線をシェアして利用しているため、ネットの利用者が増える時間帯(18時~23時頃)は通信が安定しない可能性が高いです。

サイバーホームは基本的に無料のサービスなので、まずは利用してみて速度に不満を感じた場合にホームルーターなどの利用を検討するのが良いでしょう。
種類 | 特徴 |
---|---|
![]() ホームルーター ( ドコモ home5G ) |
|
![]() ポケットWiFi ( WiMAX+5G ![]() |
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