
「光電話という言葉をみかけるものの、何のことかよくわからない…。」
そんな人が多いのではないでしょうか?
実は、光電話は固定電話業界でシェアNo.1という有名ぶり。
もし、固定電話を使いたいのであれば、まず初めに押さえておきたいワードです。
当ページでは、そんな光電話を1からわかりやすく解説します。

一般家庭から小規模な事務所まで、簡単に導入できて安く使える固定電話が欲しい人は必見です。
※2021年4月1日「総額表示」の義務付けに伴い、当ページの料金は税込みで記載しています。
光電話とは?仕組み・使い始める方法も。
光電話とは、光回線を使った固定電話サービスのことです。
従来までは、電話線を使った固定電話サービスの「アナログ電話」が主流でしたが、今は光電話が主流です。

上から2段目の黄緑色が光電話の契約者数ですが、利用者数は右肩上がりになっています。
どうすれば使い始めることができる?
光電話は、光回線を使った固定電話サービスであることをお伝えしました。

つまり、光電話を使うには光回線サービスを契約することが大前提になります。
光回線サービスを契約すると、大まかに、
- お住まいの物件に光回線が繋がる。
- 光回線が繋がるとまずは光インターネットが利用できるようになる。
- その後、付属として光電話のオプションに加入する。
といった仕組みで光電話が使えるようになります。

ふむふむ。光回線のインターネットを利用するついでに、固定電話も使えるようになるというわけね。

その通りです。光回線を契約すると、インターネットは初めから使えるので、追加オプションとして光電話を契約します。
※ 光電話のみを契約する方法も一応はありますが、一般的には上記の方法で光電話を使えるようにします。
光電話のメリット・デメリットは?

それではここで、光電話のメリットと知っておくべきデメリットを簡単に確認しておきましょう。
- 基本料金・通話料金が安い。
(詳しくは後述しています。) - 110番(警察)・119番(消防)・118番(海保)にも掛けることができる。
- アナログ電話から番号そのままで乗り換え可能!
- 停電時は利用できない。
- 光回線サービスの契約が必須。
- 通信障害の影響でネットが使えないときは電話も利用できない。

ネットを使う予定がなくても光電話を利用するには光回線の契約が必要なのよね…?

はい。光電話を利用するには、まず以下で解説する光回線サービスを契約しましょう。
光電話が使える光回線サービスは?
基本的に、光回線サービスならどれを選んでも光電話のオプションが用意されています。
しかし、ごく一部のサービス(例:楽天ひかり)では光電話のオプションが用意されていないケースもあるので注意が必要です。

光電話を利用する場合はできるだけ下記にあるような大手人気サービスを選んでおけば問題ありません。
サービス | 集合住宅 月額料金 |
一戸建て 月額料金 |
---|---|---|
ドコモ光 | 4,400円 | 5,720円 |
ソフトバンク光 | 4,180円 | 5,720円 |
auひかり | 4,180円 | 5,610円 |
ビッグローブ光 | 4,378円 | 5,478円 |
@nifty光 | 4,378円 | 5,720円 |
So-net光 プラス |
4,928円 | 6,138円 |
OCN光 | 3,960円 | 5,610円 |
なお、光回線サービスを契約すると必ず上記のような月額料金がかかります。
(集合住宅で約4,300円、一戸建てで約5,500円が相場)
しかし、上記の料金だけではインターネットしか使えません。

光電話を使うためには別途オプション料金がかかるのです。

オプション料金…それっていくらするのかしら?
光電話の料金はいくらかかる?
光電話のオプションでかかる料金は以下の3つです。
- 初期費用(初めにかかる費用)
- 基本料金(毎月かかる費用)
- 通話料金(使った分だけかかる費用)

それぞれの料金がいくらになるか確認していきましょう。
1.初期費用(初めにかかる費用)
状況によって初期費用は異なります。
ただし、
- 今から光回線のサービスを契約する
- 同時に光電話を使えるようにしたい
という人は、電話番号を発行してもらうための料金も含めて初期費用は約1,100円です。

現在、電話番号を取得するのは格安なのです。
※ 一般的な初期費用は1,100円ですが、サービスによって異なる場合もあります。
Q. 光電話で発行してもらえる電話番号について
発行してもらえる電話番号は以下のような番号です。
0+市外局番(1~4桁)+市内局番(1~4桁)+加入者番号(4桁)
電話番号の例
※黄色のラインが市外局番です。
- 東京23区:03-0000-0000
- 愛知県名古屋市:052-000-0000
- 大阪府の一部:06-0000-0000
- 福岡県福岡市:092-000-0000

街中のお店や施設で使われている番号と同じね!

はい。1,100円で安いからといって、特殊な番号になるわけではありませんので安心してください。
※ 電話加入権がある番号を引き継ぎたい人は…
同番移行:2,200円
交換機等工事費:1,100円
アナログ休止費用:2,200円※
=合計5,500円
上記の初期費用がかかります。
※アナログ休止費用はNTTからの請求になります。
※ 既に光回線を契約していて、光電話のオプションを付ける人は…
現在のご利用状況やサービスによって初期費用が異なります。
お使いのサービスで光電話オプションを契約した場合にかかる初期費用を確認してください。
2.基本料金(毎月かかる費用)
光電話は毎月550円の料金で利用することが可能です。(電話回線1回線分のみ)
つまり、毎月かかる料金はネットと光電話のオプション料金でおおよそ、
- 集合住宅:4,850円
└ 光回線:4,300円 + 光電話:550円 - 一戸建て:6,050円
└ 光回線:5,500円 + 光電話:550円
ということになります。

おおよそ4,850円~6,050円で光電話とインターネットが使えるようになるのね!

はい。ただし、光電話の通話料金は使った分だけ別途かかりますので注意が必要です。
3.通話料金(使った分だけかかる費用)
光電話は以下のとおり、通話する時間によって料金が決まっています。
通話先 | 料金/分 |
---|---|
固定電話へ | 8円/3分 |
携帯電話へ | 16~18円/1分 |
IP電話(050)へ | 10.4~10.8円/3分 |
海外(アメリカ本土)へ | 9円/1分 |
海外(中国・韓国)へ | 30円/1分 |
例えば、通話する相手が携帯電話を使っている場合、3分間の電話をすると54円かかります。
また、通話相手の距離に関わらず料金は一定です。
光電話の料金をまとめると…
- 初期費用がかかる。
(新規なら1,100円が相場) - 光電話で毎月かかる料金は、550円 + 通話料

光電話は毎月550円+通話料で最低限の電話機能が使えます。
そのため、とりあえず固定電話を使いたいという人にとってはコスパの良いサービスです。
しかし、固定電話を実用的に使いたいなら、さらに機能を付け足す必要が出てきます。
【必見】光電話の機能を強化する付加サービスとは?
みなさんは光電話で以下のような機能を利用する予定はありますか?
- 電話が掛かってきたときに相手の電話番号を表示する
- 固定電話に掛かってきた着信を携帯に転送する
- 非通知で掛かってきた電話は拒否する
実はこれらの機能は、光電話を550円(基本プラン)で契約しただけでは使うことができません。

光電話の機能を強化するには、別途以下のような付加サービスに加入する必要があるのです。
機能 | 月額料金 |
---|---|
発信者番号表示 | 440円 |
ナンバー・リクエスト | 220円 |
着信転送 | 550円 |
通話中着信 | 330円 |
着信拒否 | 220円 |
着信お知らせメール | 110円 |
FAXお知らせメール | 110円 |
ダブルチャネル | 220円 |
追加番号 | 110円 |
※光電話を提供する光回線サービスによってサービス名が異なる場合があります。

付加サービスを順番に確認していきましょう。
※付加サービスを使う予定がない人は次の「光電話を利用する手順・方法」へ進んでください。
1.発信者番号表示
料金:440円/月
発信者番号表示は、電話機などのディスプレイに電話を掛けてきた相手の電話番号が表示できるサービスです。

相手の電話番号がわかると、知らない番号からの着信は取らないでおくことができるわね。
2.ナンバー・リクエスト
料金:220円/月
ナンバー・リクエストは、非通知からの着信があると、「電話番号を通知して掛けなおして下さい」と自動でアナウンスしてくれるサービスです。
また、ナンバー・リクエストを利用するためには「発信者番号表示:440円/月」も一緒に利用する必要があります。
3.着信転送
料金:550円/月
着信転送は、かかってきた電話をあらかじめ指定した電話番号に転送するサービスです。

例えば、光電話にかかってきた電話を携帯で取ることができます。
4.通話中着信
料金:330円/月
通話中着信は、通話中に第三者から電話があった場合、通話中の電話を保留にして第三者からの電話に出ることができるサービスです。

電話がかかってくることが多いという場合に役立つ機能ね。
5.着信拒否
料金:220円/月
着信拒否は、迷惑な電話がかかってきた際に、以降同じ番号からの電話を拒否することができるサービスです。
着信拒否したい番号を登録することで、登録した番号から電話が掛かってきた際に「電話を受けることができない」といった旨を自動でアナウンスしてくれます。
※ 契約される光回線サービスによっては、「迷惑電話ブロック」「迷惑電話ストップ」といった名称で提供されている場合もあります。
6.着信お知らせメール
料金:110円/月
着信お知らせメールは、電話があったことをあらかじめ指定しておいたメールアドレスにお知らせしてくれるサービスです。

自宅や会社に電話がかかってきたことを外出先でも確認できるのは便利ね。
7.FAXお知らせメール
料金:110円/月
FAXお知らせメールは、FAXがあったことをあらかじめ指定しておいたメールアドレスにお知らせしてくれるサービスです。
また、FAXの内容をパソコンで確認することができます。
8.ダブルチャネル
料金:220円/月
ダブルチャネルは、光電話で同時に2回線分の通話ができるサービスです。
例えば、以下のようなケースで必要です。
- 電話とFAXを同時に利用することがある。
- 母が電話を使っているときに、自分も電話を使いたい場合。

この付加サービスを使わなければ、電話とFAXの同時利用はできなくなるのね。
※ 光回線サービスによっては「複数チャネル」といった名称で提供している場合もあります。
9.追加番号
料金:110円/月
追加番号は、光電話の電話番号を最大5つまで追加することができるサービスです。
例えば、以下のようなケースで活用することができます。
- 電話とFAXで異なる番号を持つ
- 店舗と住宅で異なる番号を持つ
- 二世帯住宅で世帯ごとに番号を分ける

ちなみに、1番号追加するごとに、110円/月の料金がかかります。
※電話番号を2つ取得したうえで、その2つの番号を同時に利用するには「8.ダブルチャネル」と合わせて利用する必要があります。
お得なセットプランもある!
光電話を実用的に使うなら、いくつもの付加サービスを使う必要があって高くなりそうです。
そんな人のために、セットプランと呼ばれるものがあります。
光電話のオプション料金(550円/月)を含め、4種類の付加サービスがついてきて1,650円で使えるプランです。
以下に、付属する付加サービスをまとめました。
※〇印が付いているものがセットになってついてきます。
機能 | 月額料金 | セット プラン対応 |
---|---|---|
発信者番号表示 | 440円 | 〇 |
ナンバー・リクエスト | 220円 | 〇 |
着信転送 | 550円 | 〇 |
通話中着信 | 330円 | 〇 |
着信拒否 | 220円 | 〇 |
着信お知らせメール | 110円 | 〇 |
FAXお知らせメール | 110円 | – |
ダブルチャネル | 220円 | – |
追加番号 | 110円 | – |
さらに、付加サービスが付いてくるだけでなく、下記のようなメリットも付いてきます。
- 毎月480円分(3時間相当)の無料通話
- 1ヶ月分の無料通話繰り越し
FAXを利用しないなら、この1,650円のセットプランに加入しておけば必要なものは揃うので安心です。

毎月480円分の無料通話が付いてくるのも見逃せないわね。
光電話を利用する方法・手順

光電話を利用する方法を1~4の手順に沿って確認していきましょう。
※もし、FAXを利用したい人は下記のページも合わせてご覧ください。
- 光回線サービスを選ぶ
- 電話オプションに加入する
- 電話機本体を準備する
- 接続する
手順1:光回線サービスを選ぶ
光電話を利用するには、まず自分に最適な光回線サービスを選ぶ必要があります。

光回線サービス選びは簡単で、皆さんは利用中のスマホに合わせて選んでいます。
なぜなら、セットにしておくと割引が受けられるからです。
- docomoスマホ × ドコモ光
⇒ 最大1,100円割引/月 - SoftBankスマホ × ソフトバンク光
⇒ 最大1,100円割引/月 - auスマホ × auひかりなど
⇒ 最大1,100円割引/月

月額料金に大差はないから、セットで割引をするのが一番というわけね。

はい。また実際に契約数シェアも、ドコモ光・ソフトバンク光・auひかりがトップ3なので余計なリスクがありません。※
※ドコモ光1位、ソフトバンク光2位、auひかりのみ推定3位。
キャンペーンページ | |
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当ページでも上記3社がおすすめですが、不安な人は「失敗しない光回線の選び方・開通手順ガイド」をご覧ください。
手順2:光電話のオプションに加入する
契約する光回線サービスが決まったら、光電話のオプションも同時に申し込みます。
なお、既に光回線を契約している人は、別途オプションのみ契約してください。

ちなみに、各サービス毎で用意されている光電話のオプション名は下記のようになっています。
光回線サービス | ひかり電話 オプション名 |
---|---|
ドコモ光 | ドコモ光電話 |
ソフトバンク光 | 光電話(N) |
auひかり | 電話サービス |
ビッグローブ光 | ビッグローブ光電話 |
@nifty光 | @nifty光電話 |
So-net光 | So-net光電話 |
OCN光 | OCNひかり電話 |
DTI光 | DTIひかり電話 |
enひかり | enひかり電話 |
NURO光 | NURO光でんわ |
もし、発信者番号表示などの付加サービスを利用する場合も同時に申し込んでおきましょう。

同時に申し込んでおけば、光電話のためだけに別途工事が行う必要がなくなるので、工事費用の節約になります。
手順3:電話機本体を準備する
光回線の申し込みが完了したら、開通工事日までの間に光電話で使う電話機本体を準備しておきましょう。
ちなみに、以下のような家庭用の電話機であれば5,000円前後で購入できるものが多いです。

親機だけのスタンダードなタイプの電話機です。

置き場所に困らないコンパクトタイプの電話機です。
開通前に電話機の準備を済ませておくことで、開通日当日から光電話の利用を始めることができます。
ちなみに、今までにアナログ電話(加入電話)で電話機を使っていた人は、そのまま利用することも可能です。
手順4:接続する
光回線(光電話)が開通したら、準備しておいた電話機本体を接続します。
接続方法は、電話機とホームゲートウェイ(光回線の開通工事の際に設置される機器)の【電話コード差込口】を電話コードで繋ぐだけです。
電話機自体の設定方法はメーカーによって異なります。取扱説明書にて確認するようにしましょう。
【補足】光電話とアナログ電話の違いとは?

最後に、光電話とアナログ電話の違いをサクッとまとめておきました。
比較 | 光電話 | アナログ電話 |
---|---|---|
回線 | 光回線 | メタル回線 |
初期費用 | 約1,100円 ~5,500円 |
40,480円 |
基本料金 | 550円 | 1,870円 |
通話料金※ | 8円/3分 (距離問わず) |
8.5円/3分 (同一市内のみ) |
停電時 | 使用不可 | 〇 |
110、119 への通話 |
〇 | 〇 |
※固定電話間の通話料金
アナログ電話(NTT加入電話)は、昔から利用されているメタル回線(銅線)を利用した固定電話です。
利用するためには初期費用として、
- 施設設置負担金:39,600円
- 契約料:880円
上記の費用がかかります。

また、アナログ電話は通話する距離によって料金が変動するため遠距離へ電話を掛けると料金が高くなってしまいます。

アナログ電話は光電話と比べると費用面で高くなってしまうのね。
一方で、光電話は初期費用が安いため導入しやすい他、基本料金や通話料金も安いことから、固定電話の利用を検討する多くの人に選ばれています。
実際に以下の総務省の調査データから、現在はアナログ電話よりも光電話の加入者が多くなっていることがわかっています。
上記グラフの1段目(オレンジ色)がアナログ電話の契約者数で、年々減少傾向にあります。
そして2段目(黄緑色)が光電話の契約者数ですが、アナログ電話とは逆で増加傾向にあります。
携帯電話の普及により固定電話自体の契約者数は減少傾向にあるものの、光電話は固定電話市場で全体の6割を超える契約者数となっているのです。
ちなみに、現在アナログ電話を利用中の人は電話機や電話番号を変更することなく光電話へ乗り換えることができます。
光電話の利用を検討している人は、まずは自分に最適な光回線選びから始めましょう。